遅咲きブログ

大器晩成に向けて

上司に気に入られるおごられ方

 社会人ともなれば仕事帰り、上司や先輩に連れられて食事に行く機会も多々あるだろう。

そんな時、おごられる側の振る舞いによっては下手をすれば上司からの信頼をそこねる可能性もある。

この記事では、上司との関係を円滑にするおごられ方について書こうと思う。

 

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・謝らない

年上の上司や先輩に奢ってもらう場合、ただでさえ普段お世話になっているのに食事までおごってもらうのは確かに気が引けるし、申し訳ないと感じるだろう。ついつい、「すみません」とか「申し訳ないです」とかいった言葉が出てしまうかもしれない。

申し訳ないと感じるのであれば、それは健全だと思うし、この先もその気持ちを忘れないでほしい。(世の中には、年下だからおごられて当たり前だと勘違いしているやからがいる。そんなやつらに比べれば、申し訳ないと感じるのはまだかわいい方である。)

ただどうせ奢ってもらうのであれば、目一杯の笑顔で「ありがとうございます!」と感謝を伝えよう。相手もきっと「こいつに奢って良かった」と気分を良くするだろう。

先輩や上司は別に、あなたに謝ってほしくて奢っている訳ではないのである。

 

・先輩や上司と同額以下のものを頼む。

先輩や上司は、後輩の手前「なんでも好きなものを頼め」と言ってしまいがちだ。

それはかわいい後輩のためでもあるし、自分の面子や体裁のためでもある。

しかし、そこで文字通りに受け取って先輩よりも値段の高いものを頼んではいけない。

頼むべきは、先輩と同額かそれ未満のものなのだ。いくら自分が食べたいものがあったとしても、そこはぐっと我慢を。内心は他に食べたいものがあったとしても、「これが食べたかったんです!笑」や「これ大好物なんですよー笑」のようにさもベストチョイスかのようなフリをしよう。

先輩だって、既婚であればお小遣い制かもしれないし、お子さんの進学などで実は出費が痛いのかもしれない。プライベートでほしいものがあるけど我慢しているのかもしれない。冷静に考えてみてほしい。奢る側の先輩は、本来払うべき金額の2倍以上をはらうのである。ここは想像力の問題だ。そんなことも隠しておごってくれているかもしれないのだから、「遠慮するな」と言われても遠慮することをお勧めする。

 

・食事中は楽しい空間作りを

食事にしろ、飲み会にしろ、おごられた以上はその場を盛り上げよう。

ただ黙々と食事を楽しむなんてもってのほかだ。お酒の飲みすぎで粗相をするなんて論外である。

面白いことを言うのが苦手なのであれば、たくさん褒めよう。「これめっちゃ美味しいですね!」とか「このお店オシャレで居心地いいですね!」とか「ほんとに幸せです笑」とか内容はなんでもいい。

とにかく、先輩が「こいつと食事に来て良かったなあ」と思えるような空間作りを意識して行おう。

また、食事のとりわけやお酌など、気持ちよく食事してもらえるためにはなんでもしよう。

 

・後日、改めて感謝を伝える

翌日以降、会社や学校で上司や先輩に会った際には、改めてお礼を伝えよう。これは、意外とできない人が多い。

くれぐれも、奢ってもらった時だけ調子の良い人間にはならないように。

先輩の心理として、「こいつは心から感謝しているんだな」とあなたの株もさらに上がるに違いない。

特に、お酒の席でおごられた場合、自分も先輩も判断力を失っているし、気分が高まっているものだ。後日、シラフの状態で感謝を伝えれば、好感度は一気に上がるだろう。

もしも当分会う機会がなければ、翌日にメールで感謝の気持ちを伝えよう。これをするかしないかは、本当に大きな違いとなる。また、メールで感謝を伝えた後に間を空けてから再度会う機会があるのであれば、そこでもやはり直接お礼を伝えよう。感謝は何度されても悪い気はしないだろう。「1ヶ月も前なのにまだ覚えていてくれたのか」と感心してもらえるし、それが信頼につながる。

もう一つ、これは抜け目ないかもしれないが、自分の他にも同期の数人がおごられた場合。ほかの同期はお礼を言っていないが、自分だけは翌日にもお礼を伝えられれば、「こいつできるやつだな」と自分の行動がより一層引き立つ。

  

・後輩に積極的におごろう

上司や先輩に気に入られるおごられ方を知りたいのであれば、自分が上司や先輩の立場になってみるのが一番手っ取り早い。

どうされたら奢って良かったと思えるか?

逆にどうされたらおごらなきゃ良かったと思うか?

こうされたら自分は嬉しいだろうな。

などなど、自分が奢る立場になってはじめてわかることは多い。

ぜひ、自己投資だと思って後輩に奢ってみよう。そこから得た学びが、自分の気に入られ力につながれば、安い買い物である。

 

・先輩に仕事で恩返し

言葉で感謝を伝えるのは、正直言えば意識さえすれば誰でもできる。

だが、おごられる頻度が高ければ、またその機会が多ければ、「ありがとうございます」は陳腐なものに成り下がる可能性がある。

そんな時は、行動で恩返しをしよう。

例えば、先輩に資料作りを頼まれたのであれば、先輩の意図をきちんと読み取り期待以上のものを作り上げる。

そのためには、先輩が普段どういうことを考えて仕事をしているかを知る必要がある。それを知るすべは、やはり食事や飲みの席だ。ただおごられるだけでなく、先輩の仕事へのこだわり、取り組み方を聞き出して学ぼう。

仕事が辛かったとしても、先輩のためなら!と奮い立たせて感謝の気持ちを行動で示そう。

 

最後に念を押して言いたい。

「絶対に、おごられることを当たり前だと思うな」

その状態が続けば、食事に誘ってもらえなくなるばかりか、先輩後輩の関係にも亀裂を生むことになりかねない。

先ほど述べたことを参考にして、ぜひおごられ力を磨いていってほしい。

そして何よりも、楽しい食事の時間を!